1/5(月) 岩根【レビュー】三井はるみ(2013)「地域語の観点からみた首都圏の言語の実態と動向の一側面」

2015年01月14日 01:45

更新遅れてしまい申し訳ありません。今回の発表にあたり、地元が首都圏内であることや、以前から首都圏に方言が存在しているのかということについても気になっていたことなどから、論文選定の際に興味をもった三井(2013)を用いて発表を行うことにしました。

首都圏の言語は、その地域で生育した人々の日常語であるとともに、全国各地から人の集まる都市の言語であり、標準語の基盤となる基準性を求められる言語でもあります。また、社会的多様性などの要因により、新たな事象が生じやすく変化も早く、社会的サブグループによる違いも目立ちます。このような特徴を持つ首都圏の言語の全体像を把握することは難しく、とくに地元在来方言は共通語との明確な違いが捉えづらいこともあり、首都圏内でことばの地域差があるということは、現在ではほぼ意識されなくなっています。このような状況の中で、全国的な「方言の価値の上昇」時代の到来とともに、一部の残存方言が地域性の表象として利用されるケースが現れてきました。この事例を通して,首都圏地域における地域語の一側面を見ていく。というのがこの論文の概要です。

今回が初めての発表だということもあり、色々と迷走してしまいました。また新たに興味をもった分野もあったため、次回に向けてそのあたりも勉強していけたらと考えています。

意見や助言を下さった先輩方、ありがとうございました。

お問い合わせ先

ことば実践研究会 kotobazissen@outlook.com