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5/23(月),6/6(月) 野上【レビュー】敬語表現に見られるジェンダーイデオロギーとその機能

2016年06月18日 23:11
野上です。5月から6月にかけて発表を行った私の報告をさせていただきます。1、2年次で敬語使用や男女差による敬語使用意識についての調査・発表を本ゼミ内で行いました。今回はそれを発展させ、「フォーマルな言葉遣いにもジェンダー機能は見られるか」という疑問のもと調査を行うこととしました。一般にジェンダー機能はインフォーマルな場で発生するというのが定説となっていますが、フォーマルなことばづかいにもジェンダー性が存在するのではという仮説のもとこの調査を行いました。フォーマルな言葉遣いとして今回選定したのは、漢語(熟語)・和語を用いた敬語表現です。実際に「男性は漢語を多用し女性は和語を用いる」という研究も存

5/16.5/30(月)河本【レビュー】『依頼表現における日本語学習者の中間言語  -中国語母語話者・韓国語母語話者の母語転移―』 和田由里恵ら (2010)

2016年06月12日 10:13
 前回は依頼談話を談話の構造面から分析した論文を扱った。発表を振り返って、そもそもの研究の目的とこのまま談話構造の分析を行っていく方向性は合っているのか考え直したいと思い、その後日韓依頼談話という分析対象少し幅広く文献を当たることにした。  そして、一回目の発表ではその読んだ論文の中で興味のある分野を体系化し、まとめた。その読んできた文献の中で和田ら(2010)は最もまとめた内容全体に関わってくる論文だと判断し、今回主に取り上げる論文として選択した。和田ら(2010)は日本語と韓国語の言語の相違の要因として語用論的側面から考察を行っている。   論文全体を通して見

5月2日(月)河本、坂本、網岡、関【レビュー】プレゼミ③対照言語学

2016年05月15日 22:48
更新遅れてしまい申し訳ありません。5月2日「対照言語学」についてのプレゼミを行いました。2か国以上の言語を照らし合わせることでそれぞれの言語、またその背景にある文化について知ることができる非常に興味深い分野であると思います。中高と英語を勉強してきて「なんでこういう考えなんだ」ということがあったと思います。その疑問をこの分野を通して少しづつ解消され教育の立場になった時に役にたつのではないでしょうか。また国語の教員を目指す身が多い中で自分たちの言語について他の言語を見ることで考えることができ、日本語の特色をより見いだせる、そんな今後の将来にもつながることだと思います。プレゼミは全3回(+ご飯会)を

4/25(月) 塚本.廣澤.伊藤.岩根.野上.川畑.小野寺 【レビュー】 プレゼミ②社会言語学

2016年05月02日 22:18
 4/25(月)に二回目のプレゼミを行いました。今回は社会の中でどのような言葉が用いられるのかを研究する「社会言語学」についての発表でした。社会言語学って何だろう、ほかの言語学と何が違うのかという概要に加えて、地域方言・社会方言(男女差から見る会話のスタイルの違いや若者言葉など!)・ポライトネスストラテジーなどの研究分野の紹介も行いました。そして最後には通常のゼミの雰囲気を知ってもらうため、ポライトネスを用いた研究例も紹介しました。みなさん、方言が地域方言と社会方言に分かれることを知っていましたでしょうか?栃木出身の先輩が地域方言のアクセントの説明も丁寧にしてくださいました。地方出身

4/18(月) 岩城 齋藤那 森 齊藤楓 矢野 【レビュー】 プレゼミ① 理論言語学

2016年04月25日 15:53
 4/18(月)に2016年度第一回プレゼミを行いました!!内容は、①理論言語学概要(認知言語学と生成文法) ②認知言語学の分析例 ③認知言語学研究例 の三つでした!「認知言語学に偏りすぎだろう!」ってそこのアナタ!その通りです…生成文法ごめんなさい…orz でも決して生成文法を雑に扱った訳ではなく、発表者が認知系の人が多かったからなんです。ごめんよ生成文法。発表内容②や③では、メタファーを考えたり、助詞のイメージスキーマを話し合ったりと、活動も多く、一年生も盛り上がっていました。先輩嬉しいよ、若いっていいよね。ヴィーナス!!  言語に興味のある人も、そんなことないよって人も、いや言語とかより

2016年度春ゼミ

2016年04月17日 23:58
こんにちは。野上です。このたび、ことば実践研究会のゼミ長として活動させていただくことになりました。多々未熟な点もあるかと思いますが、ゼミ員はじめ多くの方々の支えと共に誇れるゼミを築き上げていきたいと思いますので何卒よろしくお願い致します。さて、4月1日(金)に平成28年度最初のゼミ活動として春ゼミを行いました。今季の春ゼミは、来たるプレゼミに向けた仮発表という位置づけで、この日までに各グループで準備を行ってもらい、それを全員でチェックするという時間にしました。↑2年生も主導となって発表を行いました。各班凝ってましたね~!私たちB班がおきに行きすぎました。笑今の時期はそれぞれ白勢先生やフロアから

11/30・12/14(月)河本【レビュー】柳 彗政(2012)『依頼談話の日韓対照研究 談話の構造・ストラテジーの観点から』

2016年01月30日 12:25
 更新が遅れ、大変申し訳ありません。11/30、12/14のは発表のレビューです。 今回の発表では、依頼表現の相違から見た日本語と韓国語の対照研究を扱っている柳(2012)の論文を使用しました。 前回からの変更点としては、まず、調査方法を談話分析にした点が挙げられます。前回の論文は、単語レベルでの研究だったのですが、一単語を取り出す形式の研究は辞書的で、言葉の定義の比較を行っているような印象を受けました。発表者は、より実際的な会話などを対象としたい、と考えるようになり、今回本論文を取り上げました。また、比較対象を中国語から韓国語にした点が、もう一つの変更点です。普段学習していて話に実感が湧きや

12/7(月).12/14(月) 川畑【レビュー】 村瀬俊樹(2009) 「一歳半の子どもに対する絵本の読み聞かせ方および育児語の使用と信念の関連性」.野田俊作(2007) 「語りなおしとしての心理療法」

2016年01月14日 11:39
 更新が遅くなってしまい、大変申し訳ありません。12/7.12/14発表のレビューです。 今までの部活動での経験からコミュニケーションの重要性を強く感じており、人によって表情や声色は微妙に異なるけれど、ことばなら(国語科にいる訳だし)分析の対象になるのかなと思い、このゼミに入りました。特に親や教師などの指導者から子どもへのことばかけが子どもにどんな影響を及ぼすのかに興味があり、やる気を引き出すことばかけとはどのようなものか考えたいと思いました。たとえ同じ状況であっても、ことばかけ一つ違えば相手に与える印象は大きく変わると思います。そこで夏合宿ではことばかけに関する論文を読み進めるにあたって多く

12/7(月)・12/21(月)小野寺【レビュー】三牧陽子(2002)「待遇レベル管理からみた日本語母語話者のポライトネス表示」,宇佐美まゆみ・嶺田明美(1995)「対話相手に応じた話題導入の仕方とその展開パターン」

2015年12月26日 08:22
更新が遅くなってしまい、申し訳ありません。12/7と12/21の発表のレビューです。以前から、会話をしている人々の思考していることが、言語としてどのように表れるのか、会話がどのように進んでいくのかということに興味を持っていました。そこで一週目の発表では、前者は待遇表現とポライトネスという観点から会話を分析すればそのことがわかるかもしれないと考え、三牧(2002)を扱うことにしました。三牧(2002)では、会話における「社会的規範」と「個人のストラテジー」の2側面に注目し、従来の狭義の敬語研究にとどまらず、会話参加者がこの2側面をどのように使い分けながらポライトネス表示をしているのかを分析してい

10月26日(月)11月16日(月)網岡【レビュー】行方昭夫(2006)「英語の心を読む」

2015年11月30日 09:28
遅くなってしまい申し訳ありません。10月26日と11月16日のレビューです。今回の発表として行方昭夫(2006)「英語の心を読む」から発表させていただきました。日英の発想の違いに興味がありそこから気になる具体例を出し実際にどう感じるかを考えました。英語を直訳した場合において意味が通らないのでは?と個人的に感じた具体例を挙げ見てもらったのですが「わかる」「わからない」ではなく「日常的に使用するかかどうか」になるのでないかとなり、たとえ我々からみて違和感がなく使用するものであっても取り上げていかなければならなかったところを理解できるかどうかに中心を置きすぎたような気がします。料理はできるかい?彼は
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